はちみつと何が違うの？

プロポリスは蜂蜜の一種だと勘違いしやすいかもしれませんが、どちらももミツバチによって作られるものの中身は全く違うものです。
ハチミツはミツバチの食料ですが、プロポリスはあくまでもミツバチが巣を微生物などから守るために作られたものです。

ミツバチが集めた花の蜜を体内で消化させて作るのが蜂蜜です。
花の蜜をミツバチの体内で果糖とブドウ糖に分解し、巣の中で凝縮されることで蜂蜜になります。成分はブドウ糖、薯糖、果糖、糊糖などの糖分が主になっています。

一方、プロポリスはユーカリやポプラなどの樹液分泌物とミツバチの唾液を混ぜたものをミツバチがよく咀嚼して作り出した松ヤニ性の強い物質です。
成分はフラボノイドやミネラル、アミノ酸、ビタミンなど数千～数万種類という多くの成分が含まれています。

ミツバチはを巣の壁にプロポリスを塗り、微生物が繁殖しないようにするのですが、巣の中の蜂蜜を狙ってヘビなどの外敵が来ることがありますが、ミツバチは刺してやっつけた後、巣の中で死骸が腐敗しないようプロポリスで覆うことで対処します。
春になるとミツバチの巣にはミイラ状になった外敵の死骸が残っていることがあります。これはプロポリスの抗菌性がよくわかるエピソードでしょう。

ミツバチがもたらしてくれるプロポリス、蜂蜜、ローヤルゼリーなどの蜂産品は、「蜂蜜の歴史は人類の歴史」ということわざがあるほど太古から人間の暮らしに取り入れられ、恩恵をもたらしてくれています。
養蜂が盛んでミツバチの研究も進んでいるヨーロッパではハチミツやプロポリスなどを使った自然療法のことをアピセラピーといいます。
伝統的な健康法として取り入れています。アピはラテン語でミツバチという意味を持ちます。

蜂蜜は人類が初めて使用した甘味料だと言われており、その甘みは古くから人間を虜にしてきました。しかしプロポリスの味は蜂蜜のように甘くなく、独特の松ヤニの香りがたちこめるものです。
ですが、プロポリスも蜂蜜もそれぞれの働きがあり、人間の健康にとって大変有効ですから積極的に生活に取り入れ、健康増進に役立てたいものです。

↓意外な病気にも効果があるプロポリス